Chouette Ange

観劇記と好きなひとたちについて

今の自分の気持ち

衝撃的で悲しいニュースがありました。ツイッターではなかなか書きづらく、ここでもぼかして書きますが正直私の中でもずっと消化しきれず胃と心臓が重くてどうしようもないので少し吐き出させてください。

休日でしたが仕事をしていて、ひと段落ついたところでツイッターを開いたらざわざわとしていて……信じがたいニュースを知りました。今でも嘘だったらいいのにと思います。公式で声明を出したのでその願いは潰えましたが。

中のことはわたしたちファンには到底わかりません。それはどの世界でもそう。
贔屓が中で絶対に大変なこともあったはずなのにずっと大好きで辞めても大好きで、そんな場所がわたしも大好きです。…過去形にしたくない。
ちょうど贔屓が元トップさん同士の対談をしていた記事が出ていて、こんなに愛にあふれた場所なのに…と涙が止まりませんでした。

ただのいちファンでもこんなに沈んでいるのに、中の方たちはもっとだと思う。
トップだろうが組長だろうが上級生だろうがもちろん下級生だろうがみんな無理しないでください。OGもね。
つらかったら逃げて。無理して表舞台にいなくてもいい。おやすみしてもいい。どうか生きていてほしい。

わたしは自担がひとり、長期間のおやすみを経て卒業しました。
当時はグループに自担がいないことがつらくてつらくて、口ではゆっくり休んでほしいと言いながらもどんな症状なのかもよく理解していなかったしとにかく早く戻ってほしいと本心では思っていました。でも、あとからどんな状態だったか少し本人の口から聴いて、思っていたよりずっと深刻だったことに気づき、無理せずおやすみできる環境、今後もやりたいことができる環境(自分の望む選択ができる環境)でどんなによかったかと思いました。
生きてやりたいことができているというだけでうれしい。

今日今後どうなるか公式より発表があるかと思いますが公演も無理して続けることはないと思います。本当に無理しないで。無茶もしないで。ひとりだと沈むなら気の置ける人といて。

いろいろな憶測が流れているし、ファン以外のところまで面白おかしく話が飛んでいますが、わたしはだれであっても悲しいです。いくら週刊誌に書かれていても真実はわからないしひとりの命が亡くなっているのにそのように書き立てることのできる神経もわからない。

ほかのことを楽しんでいいのか、楽しめるのか…なにをしていても心が重いですが、なるべく自分の機嫌を取っていきたいと思います。精神的にキツイなと思ったことは避ける。

自分の今の気持ちをただ書き連ねてしまいましたが最後に。
亡くなられた方が安らかに眠れますように。そして心よりご冥福をお祈りいたします。

ミュージカル「アナスタシア」

キャスト(敬称略)
9/17(日)マチネ 葵/海宝/田代/石川/朝海/内
9/23(土)ソワレ 木下/内海/海宝/石川/堀内/内

 

アナスタシア行ってきました!
海宝さんがディミトリとグレブの2役をやるということで、どちらも観たく、キャスケとにらめっこしてこの組合せで。
ここ2か月MRばっかり見ていたので、久しぶりの王道ミュージカル楽しかったです!

 

【ストーリーと演出】

宝塚宙組で一度見たのですが、結構記憶があいまいだったところが多く。
Journey to the pastは望海さんと海宝さんのものをよく聞いていたので歌詞違うんだ!ってそのときに思いました(遅い)そもそももとはアーニャソロだったものを宝塚はデュエットにしているのでその齟齬はあるのかもしれませんが、
宙組のときは訳詞が微妙だな~と思ったのですが、今回あまり感じなかったので外部版のほうがしっかりしているのかも…?
演出は映像美がすごくて、場面転換やセットはシンプルなほうだと思うんですがそれを感じさせなかったです。最近ディズニーやUSJでは映像を使ったアトラクションが多いなと思うんですが、鮮やかに映像がかわるところはアトラクションに乗っているような感覚になりました。
音楽は耳に残る曲ばかりで大好きです!ブロードウェイではラミンさんがグレブをやっていたこともあり、グレブの曲が一番難曲なのかな…?

 

【キャスト】

・アーニャ
わたしは晴香ちゃんのアーニャが好きでした…。わかなちゃんのアーニャは貧しくて苦労していて焦燥しているがゆえにピリピリしているというのは頭ではわかっているのですが、ただヒステリックを起こしているようにしか最初見えなくて…(ごめんなさい)歌というか発声自体もちょっと弱いかな…><まあ、外部でももっとやばいなと思う人いますけどね(笑)
そんなう~ん??という状態から晴香ちゃんのアーニャを見たので、歌のハマり具合とお芝居のしっくり感にこれがみたかったやつ…!となりました。アラジンで歌っているところや海宝さんのLINELIVE等で見たことはあったのですが、じつは晴香ちゃんを生でみたのは今回が初めてで。
スタイルも良くて小顔で舞台映えするのでこれは引く手あまたになるわ!などと思ったのでした。のぞみさんと共演してほしい…!

・ディミトリ
わたしはあまりディミトリというキャラクターがいまいちつかみきれていないんですよね…。よくあるヒーロー像だと思うんですが。年齢設定はどれくらいなんだろう?アーニャ(26歳)のちょっと上くらい?
海宝さんのディミトリはある意味ちょっと想像ができて、すてきに演じてあげていたと思うんですが、もう今の海宝さんには役の方がスケールが小さく感じてしまって役不足だな~などと…
ブロードウェイのオリジナルキャストの情報を見ると、ディミトリは若くて女性に人気のある俳優さん、グレブは言わずと知れたラミンさん(実績あり、実力あり)なのでそもそもニンじゃないのかも?と思いました。いや、実写化・ディズニープリンスのような海宝さんなので似合っていたのですが…グレブについては後述にて。
内海くんはドリガで見ていた時から好きで、ディミトリもとっても楽しみにしていました!歌声が甘いお顔から想像できないほど深みがあって好きなんですよね。お芝居もとっても良かった。夢見心地の世界観とわたしたち客席側をつなぐ半分は現実味のあるような役作りなのがとても好きです!実年齢も多分一番ディミトリに近いですよね。晴香ちゃんとの組合せもとてもよかった~!

・グレブ
万里生さん
宙組のキキちゃんのグレブを見たときの印象が「ス、ストーカー…?」だったんですが(笑)、万里生さんは国家のため!父の遺志を継ぐため!みたいな気持ちが強いと伝わってきて、行動に納得感があったんですね。
万里生さんを初めて生で見たのがガイズのとき。底抜けに明るいギャンブラーで大ナンバーの♪座れ、船が揺れるは死ぬほどうまくて…という印象でした。次がエリザのフランツで生まれついたロイヤル感とうわ~…というなマザコン感(笑)とシシィへの愛情あふれる姿。 で、今回のグレブ。ずーっとぴりついてて、でも任務への情熱、思いが歌から強く伝わってきて…でもアーニャへの思いに翻弄されていてという心の動きが強く伝わってきて、とても好きでした!
海宝さんとはなんと初共演だったそうで!ふたりともめちゃくちゃ歌がうますぎてすごかったわ。また共演してほしい!

海宝さん
ついった(X)を見ているとだいぶ役作りが変わっているよう…?
海宝さんのグレブとってもかっこよかった~!軍服、コート、セットアップのスーツ!
海宝さんのグレブは最初から父の思いを継いで仕事をしていることに疑問を持ちつつも突き進む、揺らぎがあるような繊細そうなグレブ。そしてアーニャへの恋心は万里生さんのグレブより強いような感じがしました。それゆえに街角で一度会っただけのアーニャに恋心を抱いて執着しているのが仕事を超えていて、キキちゃんのときに感じた”ストーカー感”が増していて(笑)けっこうやばめな感じですきでした(笑)
グレブはだいぶ歌で自身の背景を歌うので、なんか感情移入してしまうんですよね。
そして、最後のアーニャとの対峙の迫力がすごくてあれを見るとロクサーヌからのCrazy rollingからのラスト(MR)を見たいな~とより思いました。
グレブの歌だとより上手くて、本当にきけてよかった!アテプリでも歌わないかなあ。
もし再演があれば次はグレブ一本でやってほしい!!

・ヴラド
両方とも禅さんでした!コミカルで可愛くてうまくて最高だった!
アーニャディミトリの三人組もリリーとのカップルもかわいい!コムさんとのカップルも良かったけど、堀内さんのほうがあってたかも…?

・リリー
コムさんと堀内さんでした!コムさんお怪我から復帰してよかったです。
コムさんはさすが元トップさんという感じで大ナンバーの華と押し出しがすごかった。堀内さんはとにかくうまくて芸達者だな~という感じでタイプが全然違くて面白かったです。
ほぼ2幕のみの出番だけど良い役ですよね!10年後くらいに望海さんにやってほしいな~なんて思いました。

・マリア皇太后
たーこさん、声はあったけど(INTOで)生でみたのは初めてでした…!お芝居が締まるんだよなあ。家族を失った喪失感と悲しみが全身からあふれ出ててすごかったです。

 

 

ようやく東京中日ですが、休演者が出ていたりしているので無事千秋楽まで上演できますように!
最近、舞台やプロ野球とか…体調不良者が増えていてとても心配です。。

「Moulin Rouge! The Musical」

ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル、大千秋楽おめでとうございます!
昨日、my楽を迎えたので感想を。ここ1か月くらいちょっとずつ書いたものです。

 

観劇日&プリンシパルキャスト(敬称略)
7/1(土)ソワレ   望海/甲斐/松村/上川/伊礼/中河内/藤森 (2階後方下手)
7/8(土)ソワレ   望海/甲斐/橋本/上野/伊礼/中河内/藤森 (1階前方下手)
7/15(土)ソワレ 望海/甲斐/橋本/上野/K/中井/藤森 (2階前方上手)
7/22(土)マチネ 望海/井上/橋本/上川/伊礼/中河内/加賀 (最前列センターブロック)
7/25(火)ソワレ 望海/甲斐/橋本/上野/K/中河内/加賀 (2階後方下手)
7/29(土)ソワレ 望海/甲斐/松村/上野/伊礼/中井/藤森 (2階前方上手)
8月13日(日)マチネ 望海/甲斐/橋本/上川/伊礼/中河内/藤森(2階上手最後列)
8月19日(土)マチネ    望海/井上/橋本/上野/伊礼/中井/藤森(1階中盤センター)
8月29日(火)マチネ    望海/甲斐/橋本/上川/伊礼/中井/藤森(1階後方上手)
8月30日(水)ソワレ    望海/甲斐/橋本/上川/伊礼/中井/藤森(2階後方上手)

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プレ初日の週にまさかのコロナに初めて罹ってしまい…プレ初日は一応療養明けだったのですが体調はまだまだよくならず、本初日も本調子ではなかったので見送りました。
一番最初をエレファントチームで観れたらおそらくまた私の感じ方も変わったかと思うのですが、エレファントチームは残念ながら初日後は揃わずなので。。涙
来年の再演もチーム制になるのか気になります。

 

●期待感

望海さんがサティーンにキャスティングされる前から楽しみにしていたムーランルージュ
ブロードウェイ等の海外上演のSNSを見たり、ブロードウェイ版のサントラを聴いたりして本当に作品自体を楽しみにしていました。何よりブロードウェイ版キャストの歌が最高!日本版も期待しかなかったです。
なかなかキャストが出てこず、有名どころのミュージカル俳優はどんどん予定が発表されていき、そんな中望海さんの4月以降の予定がわからない…という中での発表で本当にうれしかったです!
日本初演で世界規模でのプロジェクトの今回のムーランルージュ
次々と出てくる情報に期待しかありませんでした。

 

●世界観と没入感

SHOCKからムーランルージュが結構日程が空いていたので、日本も海外のように劇場を造りこむのかな~?と思っていたら今回ムーランルージュ用に劇場を改装するというSNSでのお知らせが!!
タイムラプスで改装されていく映像を見てから行きましたが、実際に劇場に入ると想像以上に素晴らしかったです。何度入っても新鮮にわくわくする劇場でした。来年初めて観る方はぜひ早めに行って、1階席の真ん中の扉から入ってみてほしいです。2階から見るのも素晴らしい。
実際のパリのムーランルージュの象徴である、象と風車。種類の違う様々なシャンデリアや真っ赤な照明。
これはお金がかかっているのがわかる。このムーランルージュ仕様の劇場だけで世界観に没入できるんですよね。
あとはプレショーが10分前から始まるので、みんな早めに着席するのと集中力が高まるのもいいな~と思いました。結構じらされるので、クリスチャンが出てきて幕が上がるとテンションが一気に上がる!!

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●音楽

わたしは洋楽がすごく好きで詳しいわけではなく…今回使われてる曲はもちろん聴いたことがある曲もたくさんあるのですが、サントラで”ミュージカル・ムーランルージュの曲”としてインプットしてしまった部分が多いので、海外の方のような楽しみ方はできていないと思います。映画も元々未見でしたので。
でも、どの曲も本当に大好き。予定していた日より観劇日が伸びたこともあり、my初日はプロローグ(Welcome to the Moulin rouge)からやっとこの曲が生で聴ける!という喜びで1幕の前半ずっと泣いてました(笑)
あの劇場での感動は初めて生でエリザを観たときと似てるかも…。(約10年前の花組エリザ!)
サントラを聴いていたときから、1番好きなのはElephant Love Melodyだったのですが、舞台で見た後も変わらず1番好きです。

 

●キャスト

あーやサティーンも見たい気持ちは山々でしたが、正直そこまでの財力の余裕はなく…。
プリンシバルは全キャスト見れましたが、全部望海さんとの組合せ。多分サティーンを主軸にお芝居が変わっていると思うのと、望海さんファンなのでめちゃくちゃ主観入ります。という保険を。笑

【サティーン】
・望海風斗さん
仲間思いでチャーミング。でも内の抱えているアンダーグラウンドさが透けて見えるというか。ロートレックが語っていた“サティーンの父親は13歳の彼女に身体を売らせていた”という言葉から想像するに貧しくて壮絶な幼少期から今のクラブの花形(高級娼婦)へ上り詰めたと思うのですが、その中でもFireworkから見える脆さ、またその脆さがあるゆえに若くて才能あふれる貧乏でもキラキラしているクリスチャンがまぶしくてある意味で憧れていて強烈に惹かれて…という背景が見えるサティーンだったなあと。
そして歌えて踊れて圧倒的なスターオーラ。まさに“ダイヤは永遠 唯一の輝き”でした。至高の輝きです。
Your Songでクリスチャンに恋落ちる瞬間はめちゃくちゃわかりやすくて好きだし何よりかわいい。
そのあとのElephant Love Melodyではこのまま突き進んでいいのか揺れ動く(というかおびえてる?)様子がなんだかすごく共感できるんです。サティーンがのぞみさんやあーやくらいの年齢の設定のようなので、私自身が同年代とは言えないのですがそれでもアラサーで独身の女で…クリスチャンのような若くて将来性あふれる若者がまぶしくてある意味憧れるというところで共感するのかなと思います。(年々年下の推しが増えているというのもある(笑))
宝塚時代から”歌がうまい”ということを第一にピックアップされてきた望海さんですが、シンガーであるあーやとWキャストということもあり、ここにきて”芝居の人”みたいになっているのがすごい面白いな~と思います。
LaMの時に演出のウォーリーさんがどの歌お芝居ありきで望海さんは芝居の人なんだと思ったということをおっしゃっていたことを思い出しました。
望海さんの緻密に役を作り上げていくところが好きだし、その中でもどんどんお芝居が進化、深化してお客さんも演者も引き込んでいくところが好き。
結核の咳込み方とかリアルすぎて心配になるレベル…。しかもどんどん病が悪化していくのもわかる。本当に死んじゃったんじゃないかと思うくらい。
ラストとか今にも息絶えそうだし泣いているのに歌は音がずれずに声量もある、というこれぞ望海風斗!というような技術だな~と思います。
私は宝塚現役時代、望海さんのショースターであるところが大好きだったのですが、今回その部分をまた見ることができたし同時にお芝居の深さを見れるお役でその両方を見れたことがとても幸せでした。

 

【クリスチャン】
観劇回数が偏りすぎていて、甲斐くんの方が圧倒的に多く感想も多いですが芳雄さんがきらいとかではないです><

井上芳雄さん
いろいろ重なって、結局2回しか見れませんでした…。
しかもご縁があって1回は最前列だったのできちんと言語化できるほど脳内処理ができていないという(笑)
ただ、ロクサーヌからの狂気というか観客をひきつけていくのがすごかった。ガイズのときもLuck be a ladyで帝劇ど真ん中でどんどん周りを引き込む求心力はさすがだなあなどと思ったけど、今回も思いました。帝劇のスケールのでかさが本当に似合う方ですよね。東宝が”初演を間違えなく成功させるには井上芳雄”だと思って今回のムーランルージュを含め数々のミュージカル作品にキャスティングするのではないかと思うのですが、その期待通りにチケットを完売させてお客さんを満足させる芳雄さんはやっぱりすごいなあと思います。
甲斐くんとの違いはラストのクリスチャン・ジドラー・ロートレックサンティアゴが残ってcome what mayを歌うところでも感情があふれていてびっくりしました。芳雄さんが感情を高ぶらせるイメージがあまりなくて…。来年はもうちょっと見れるいいな。

・甲斐翔真くん
キャスティングされた時から絶対にぴったり!!と思って楽しみにしていました。
ただ一つの心配がN2Nでのぞみさんとは親子役だったので、受け入れることができるのかということ。実際観てみたら全く問題なかった!!役者さんってすごい。
ティーンが大好きで愛にまっすぐな大型犬クリスチャン。きゅるんきゅるんなおめめと顔でサティーンを見ていてかわいいんですよねこれが…(笑)
ロクサーヌ以降の迫力、狂気、深い闇に落ちていく様はゲイブやルドルフを見ていたらうまいとわかるけど、さすがでした。
今でさえすごいのにまだ25歳…!末恐ろしい…と観るたびに思います。
高身長な望海さんも見上げる高身長でスタイルがいいから本当に舞台映えするし、のぞみさんとの並びがロマンティックというか…体格差もベストで大好きです。顔も小さすぎ。
望海さんとの初日はまだ地に足がついていなくて舞台でどんどん出来上がっていったように思うのですが、成長速度がすごくて。次のイザボーも楽しみすぎます!甲斐くんの成長を見守れて幸せ。

 

【ジドラー】
my初日が松村さんでそれ以来、さとしさんが続いていてさとしさんのジドラーしか勝たん!なんて思っていたのですが、久々に松村さんのジドラーを見たときはやっぱり松村さんもいいかも…となりました(笑)
さとしさんの方が客席受けがいいというかアドリブが多いかも?と思っていたけど、松村さんもまた違うアプローチを客席に向かってしていたし、どちらもいい!
ティーンとの関係はさとしさんは昔から苦楽を共にしてきた”仲間”で松村さんはずっと成長を見守ってきた”父娘”のような感じ。サティーンがリハーサル後に楽屋でジドラーとM’sに結核がばれるところ、ラストステージの本番前のやり取り、ラストステージで心配そうに見守る姿にいつも涙してしまう…。

 

ロートレック
ティーンへのアプローチが全く違うように見えるふたりのロートレック
上川さんはずっと親友と接しながらも片思いをしてきて想いを最後抑えきれないというのが伝わってきて、友情よりは恋愛色が強いかな?と思うロートレック。ラストの「僕のミューズ」「わたしの天才」「僕はきみを不滅にするよ」の場面が切なくて…泣いてしまいます。
上野さんは初恋はきれいなままいったんしまっていて、今は親友として幼馴染としての気持ちが強そうなロートレックだなあと思うんですね。
どちらのロートレックもそれぞれ違う良さがあって大好きです。
ロートレックの歌は全体的にとても低くて難しそう…。

 

【デューク】
これは完全に私の好みの問題なんですが、伊礼さんのデュークが好きすぎた。登場からウインクする、プロローグで最前のお客さんにウインクする、マテリアルワールド(サティーンにライラック色のドレス着させるところ)で指差しウインクする…嫌な奴だけどきゃーって心の中でなっていました(笑)
公演終盤はラストの方どんどん本当に殺してしまうんじゃないかと思うほどの怖さと迫力でしたし、貴族としての秩序を持っているように感じる公爵でした。
対してKさんは成り上がり感がある貴族で終始厭味ったらしい公爵…という感じ。成り上がってきたからこそ、様々な裏の世界も見てきたゆえの支配、というような印象でした。

 

サンティアゴ
どちらも良かった…!
クリスチャンもロートレックもどちらかというと激情派なので、熱い男だけど中和剤的なサンティアゴがいいバランス。
ニンなのは中河内さんの方だと思うんだけど、中井さんも熱い男でした…!中井さんの方がどちらかというと優しい感じかな?
チーム別だと中河内×加賀、中井×藤森だけど、相性的には反対の方がよかったかも?中河内さんがおっしゃっていたけど、中河内×藤森はダンサーさん出身だからというのが大きいからかな。

 

【ニニ】
ガイズのときにアンサンブルで「なにこの子かわいい!!!」と目を引かれた藤森蓮華ちゃん。また望海さんと同じ舞台に出て、今度はアンサンブルではなく、プリンシバルキャストとして対等にお芝居をしている姿に感動しました!
そして見れば見るほどすごい体幹でキレキレで可動域の広いダンスで惚れ惚れしていました。2幕冒頭のダンスもすごいけど、わたしはロクサーヌがもう蓮華ちゃんにしか目がいかなかったです。人間技じゃないよ、あのダンス…!
最初はちょっとサ行の活舌が苦手…?と思ったけど、ちゃんと修正してよくなっていっていたし、歌もうまいし、ツンデレを体現したようなキャラクターで可愛すぎました。
圧倒的サンティアゴ→→→ニニかと思いきや、Shut Up And Danceあたりでは蓮華ちゃんニニを見ていると目線を送って気にしている感じがしてニニも気になってるんだな~というのがわかって良かった。
Sparkling Diamondでサティーンを気にしている姿、そのあともサティーンに対する態度もめちゃくちゃ気にしていて、一見冷たそうだけど情に厚いニニで胸が打たれました。

加賀楓ちゃんはアイドル出身とは思えないほどすばらしかったけど、ミュージカルのダンスとしては慣れていない部分もあるので、わたしが見た2回の中でもすごくよくなっていたし、来年もどんどん良くなっていくと思う。そういう意味ではサティーンの背中を追うニニという役にぴったりだったんじゃないかな~。小柄で細いのにマシュマロみたいでかわいかったです!

 

【M’s】
M'sはみーんな大好き!ベイビードールの大音さんが1度しか見れなかったのが残念でした…。なんであんな偏ってしまったんだろう…。
中でも客席釣りまくりのEちゃんに目を奪われました。

 

≪私的ベストキャスト≫(敬称略)
望海/甲斐/橋本/上川/伊礼/中河内/藤森

みんな好きなんですけど…全キャスト制覇した7月くらいでだいたい好きな組合せは固まっていって、この組合せは1度しかなくって(8/13(日)マチネ)やっぱり全部見た後でもこの組合せが一番すきでした。個々も好きだしバランスがとてもよかった。
来年もこの組合せあったら全力でチケットとる!

 

●のぞかいペア

1番最初に見た望海さん×甲斐くんの初日は甲斐くん地に足がついていない感じだったのですが、どんどん二人の呼吸が合っていって、いちゃいちゃ度も増していって、もう、二人にきゅんきゅんさせられっぱなしでした。
正直ここまでこのペアにはまるとは思わず(笑)
特にELMが本当にふたりだけの空気感で大好き。戯れるところも望海さんのサティーンが揺れているところで甲斐クリスチャンがやれやれまた迷ってるみたいに自信満々にみているところとか、毎回いろんなやり取りをしていて楽しそうで、切実に映像が欲しい…!
今年、甲斐くんだけ地上波でパフォーマンスせず…だったので、来年はのぞかいでELMを地上波でやってくれないかな。
いちゃいちゃ度で言えば、2幕冒頭のリハ1でもこりゃ公爵にばれてもしゃーない…というような二人だけの世界!っていうハートの飛びっぷりで可愛かったです。(劇中劇の中ではシリアスな場面なのに!笑)
付き合って2か月、一番楽しい時期だもんね。笑
千秋楽ではラストの方のお芝居の高ぶりもすごかった…!望海さんのお芝居に引っ張られて甲斐くんもいつもより高ぶっていたような。
もう本当に望海さんの息絶えそうで、フィナーレで笑顔で甲斐くんとハグしたとき号泣してしまいました。
いつもカテコではつないだおててを甲斐くんに引っ張られていく姿がかわいかった!なげちゅーの攻防もね。もうなんでもかわいいの。
my楽ご挨拶では甲斐くんが望海さんに”またこの人なにかやってくれる”的な視線おくっているのがツボで、だいぶ中身も理解してくれているのを感じているのでイザボーも楽しみです!

来年はまた親子に戻りますがまた違った関係になりそうで楽しみ。そしてそのあとは恋人に戻るので…また濃くなっていきそうでこれからも見守っていきたいペアです!!

 

●my楽を終えて

全体では前楽、チームエレファントの千秋楽がmy楽でした!
すーごい公演だった。途中舞台機構トラブルがあったものの…それを感じさせないくらい熱かった。
大千秋楽も無事終わったようで、たぶん中ではスウィングの方が緊急登板したり、舞台機構のトラブルがあったりすべて順調だったわけではなかったと思うのですがひとまず無事終えることができて本当に良かったです!
まだまだ体調不良での中止が続く世の中なので。

来年は今のキャストは続投で追加キャストがあると私は踏んでいるのですが、どうかな…?
個人的には海宝さんのクリスチャンを変わらず熱望しているのです!頼む…!

ひとまずは大千秋楽おめでとうございました!
来年も楽しみです!
楽しくて幸せな最高な夏をありがとうございました。

 

『交換ウソ日記』観てきました

TikTokで流れてきて気になっていた『交換ウソ日記』観てきました!
珍しく王道恋愛系なのに主演はジャニーズではなく俳優さん。原作は漫画かと思いきや小説ということで(後から知ったけど野いちごなんですね)いろいろとちょっと珍しさがあって気になっていたのと、予告やら主演二人の絡みがかわいくて観にいってしまいました。
ツイッターでの感想にしてもどのアカで…って感じですし、思った以上に良かったので勢いのまま感想を。

〚ストーリー〛
移動教室で自分の机を使う子への告白からはじまるストーリーで交換日記を中心に展開していくということで、これだけSNSが普及している世の中なのに始まり方がどこか平成ちっくなのも世代ど真ん中で刺さりました。
小説は未見。漫画は思っていたより短くて1巻無料で2巻も安くなっていたので読んでいきました。
漫画を読む限りでは思っていたよりコンパクトに収まっていて、映画で尺足りるのかな?と思っていましたが、映画用にブラッシュアップされていてとっても良かったです!
原作では元カレで少ししか登場しない矢野先輩ですが、映画では放送部の先輩でしっかり希美とどこで接点があったか描かれていますし、希美のことがまだ好きだしそれを見た瀬戸山が嫉妬するというのも心理描写がわかりやすくてとてもよかった!
希美が放送部に入っているというのも、漫画ではなんとなくというところがあったと思うけど、映画ではそこから夢を志して最終的にはラジオのパーソナリティになっているというところも希美がただのおっとりした女の子ではなくて、瀬戸山や矢野先輩に関わって影響されて意志も持った女の子になっていくのがとてもいいなと思いました。
プロモーションでも推されていた、胸キュンシーンはやりすぎてむずがゆくなるかな?と思っていましたが、ちょうどいい塩梅でそこも良かったな~と。王道ですが、わたしが好きなのはハグシュートです(笑)

〚キャスト〛
同年代が集まったキャストで和気あいあいとしていそうで、演技はうまくてビジュアルも良い。まるっと良かったな~と。
主演ふたりがだいすきで。身長差もすてきだし、並びもかわいい!
ひよりちゃんは元から好きだったけど、どのカットもかわいくて、透明感がすごかった。
高橋文哉くんは前からもちろん知っていたけど、君の花になるとかはハマる要素がありすぎたし、ここでハマったらなんか負けだ!みたいな思いがあり(笑) でもまあまず顔がいいし、演技も上手だし、これからもみていきたいな~なんて思いました。
ここの二人はまた共演してほしいな。
矢野先輩の板垣くんは放送部(文化部)らしい、優しくおっとりとした雰囲気で瀬戸山とはまた全く別の雰囲気なところがよかったです。ああやって背中を押してくれる先輩いい。現実世界だったらわたしは矢野先輩派です。笑

〚まとめ〛
もう一度見に行きたいと思ったまま見に行けずでした…
映画としてはロングランで登壇イベントもたくさんあって、夏休みということもあって大盛況だったのかな?
今後も文哉くんやひよりちゃんの活躍を陰ながら見守っていきたいと思います!

 

ミュージカル『ジキル&ハイド』

2023年3月15日(水)18:00公演
ジキル・ハイド:石丸/ルーシー:真彩/エマ:桜井/アンターソン:石井

2023年3月23日(木)18:00公演
ジキル・ハイド:柿澤/ルーシー:真彩/エマ:桜井/アンターソン:上川

 

いまさらながらジキハイの感想を。(もう8月)
はてブの日付変えられることを最近知ったので3月の日付で上げます(笑)
簡潔にします…。

●物語
思っていたより残忍さがあって、連続殺人のところはミュージカル調にしているから耐えられたけどけっこう怖かった。
二重人格のはなしというざっくりしたことは知っていたけど、ジキルが薬を作ろうをする動機とかは知らなかったので良いことだという信念の上で薬を作り自分で試し歯車が狂っていってしまうとはなんという…という印象です。
ジキルと同一人物であるハイドがルーシーをはじめたくさんの人を殺してしまったので、そりゃジキルだけが幸せになれるわけではないんですよね…

●音楽
みんなだいすき、ワイルドホーンの名曲の数々!本当にワイルドホーンの曲は何でこんなにも耳になじむというか気持ちいいんだろう。どの曲もとても好き。
中でもやはりわたしはルーシーの曲が大好きです。

●キャスト
わたしのお目当てはまあやちゃんでした!圧巻でした!
1回だけのつもりがこれはもう一度見ないと!と思って追加しました。
登場のショーナンバーも大好きだし、恋するあんな人がはかわいいし、ラストの新たな生活もキラキラしていて好き。デンジャラスゲームもすごかった。
石丸さん×カズさん、カッキー×上川さんと年齢層に合った組合せで見れたのもよかったです。まあやちゃんも若いので、カッキー×上川さんの回がしっくりきていたかな。
ジキルはどちらもすごかった!ラストになる石丸さんを見れてよかったなあ。ハリーやりながらあのお芝居、すごすぎるよ…
唯一残念だったのが、エマが…歌が細くて……
次回があれば、もうちょっと歌えて芝居心ある人でお願いできたらうれしいです。

まあやちゃんの圧巻なお芝居と歌とダンスが堪能できました!
再演があればまたやってほしい。エマも観たいけどね。

ミュージカル「RENT」

2023年3月8日(水)18:30公演 観劇

マーク:平間/ロジャー:甲斐/ミミ:八木/コリンズ:SUNHEE/エンジェル:RIOSKE/モーリーン:佐竹(敬称略)

 

ちゃっかり初日に観劇してきました。
お目当ては甲斐くんのロジャー。宝塚ばかり観てきたわたしは有名どころの外部ミュージカルは曲は聞いたことがあるけれど…という作品ばかり。RENTもそのひとつでした。
運悪く観劇した週は仕事が急に忙しくなり、かなり疲労困憊した状態で観てしまったので、歌でほとんど進んでいく中で歌詞が全然入ってこず1幕はついていけないところが多々ありました。
そして私自身がちゃんと予習しなかったのが悪い。(ある程度あらすじさらっていこうと思っていたけど、その時間すらなかった…)

今までのノリ?みたいなものを知らなかったのもあり、曲終わりに歓声が上がることにびっくりしてしまったこともあり…いやモーリーンがあおるところはOKってことなんだと思うんだけどね?

幕間であわててどういうこと?と思ったことを補完し、2幕を見たら2幕はちゃんと入りこめてよかったです。
しかし、宝塚育ちのわたしには刺激が中々強かった(笑)
けれども、2幕のエンジェルとコリンズ、ロジャーとミミの愛には泣かされました。またみんなうまいんだ。
わたしはエイズやドラッグ問題には明るくないし、LGBTについても理解しきれていないことの方がきっと多いです。(偏見とかはないつもりだけど)
ただその中でも、必死に今を生きる若者たちのひたむきさというか、どこかある純粋さみたいなものに胸をうたれました。

 

キャストのみなさんはわたしは平間さんと甲斐くん、莉奈ちゃんしか知らなかったのですが、本当にみんな歌がうまい!お芝居もうまい!
日本にはこんなにうまいミュージカル俳優さんたちがたくさんいるんだなあといつも感動してしまいます。
平間さんはあんまり今まで拝見したことがなかったんだけど、マークって主人公だけどあんまり前に出てこないタイプだから下手したら埋もれすぎちゃうと思うんだけど、絶妙な匙加減がうまかった!てか平間さんも最近までキングアーサーに出ていたと思うんだけど…すごすぎません?
甲斐くんは歌ももちろんうまいし、私はお芝居の組み立て方が好き。お芝居の方向性が望海さんと似ていると思っているので、ムーランルージュが楽しみすぎます。初日の若いジャニオタみたいな()お客さんは甲斐くんファンの方たちかと思うんですが、実力もビジュも良くて若い新しい(であろう)ファンもついてくるのすごいよね。
甲斐くんを見ていると日本のミュージカル界の未来は明るいなと思います。
昨年、流星の音色のときに20代できょも以外にミュージカルの主演を張れる人がいるのかと言っている人がいましたがここにいますよと言いたい。

本当はもう一度観たかったな~。しかし、3月は目玉ミュージカルばかりで仕事も期末だし中々スケジュールが…。キャスケも見てると行ける日が少なくて残念。
再演があればまた観にいって解像度を上げたいです。
まだまだ公演は続きますが、無事に最後まで上演できますように!

 

 

ミュージカル『ドリームガールズ』初日雑感

いつの間にか2023年も明けて1ヵ月たってしまいました…。
2022年振り返り的なのもやりたかったのにおかしい。海宝さんのコンサートも書きたかったのにおかしい(笑)
本年の目標はなるべく観た舞台は残しておくこと。

 

さて、2/5(日)にドリームガールズの初日を観てきました。
望海さんもおっしゃっていましたが、まずは無事に初日の幕が上がってよかった!最後まで無事に上演できることをまずは願っております。

エフィがWキャストでまだ村川さんのエフィはみれていないので、観てからとも思ったのですが、ちょっと色々もやもやが残ってしまったのでひとまず初日の雑感を置いておこうかと思います。
単刀直入に言うと文句言います!笑
そしてわたしは望海さんのファンなので…悪しからず……。

 

【衣装について】

衣装はさすが有村先生ですてきなのが多かったです!本当にどんどん着替えて一瞬で衣装が変わっていく。
冒頭の娘時代のお衣装は膝丈でどんどん洗練されていくのが少女から大人の女性に成長していく過程のお手伝いをしていく形になっていてよかったです。

望海さんが着ていて好きな衣装は楽屋でお化粧するスペースがあるところのグリーンの衣装。とってもかわいいし似合ってる!2幕では冒頭のブルーとシルバーのマーメイドスカートの総スパンの衣装が好き。ロング巻髪もとっても似合っていて、思わず人魚ですか?と言いたくなる(笑)

 

【演出、脚本について】

映画をみてから行こうか迷ったのですが、結局観ずに行きました。
ディーナのソロが映画には入っていたものが今回入っていなかったそうなので、観ていたらさらに不満があったかもしれない…。今から観るか迷っています。
舞台転換はけっこう鮮やかで好きでした。ただ、曲の後の拍手が1幕はとくにずっと入れづらいのでもっと入れやすいとうれしかった。セットはわりと簡素。衣装に予算かけすぎたのか…?と思いました。

さて、今回わたしも開演前や望海さん以外のキャストが出ていなかったときから「主役ってディーナなの?」「望海さんエフィじゃない?」という声をTL上でよく見かけていました。
それを見ていて若干不安ではありましたが、これだけ大々的に”望海風斗主演!”と謳っていたしな…と思い、若干の不安もありつつ昨日観劇をしましたが、終わって思ったのが、『やっぱり主役ってエフィだよね』ということでした。

ディーナ(望海さん)は1幕ではそもそもエフィの後ろにいる役、役の性格自体がぐっとこらえる役なのでスポットが当たらないことが多い。そんな女の子が成長していく物語なのだとは思うのですが、そもそもディーナの掘り下げが少なくて…。
ディーナの世の女性へ夢や希望を与えられる存在になりたいという芯の部分を掘り下げてスポットを当てるべきだったのでは?
劇中歌(Dreamsのセンターとしてのソロ)だけではなくて、ディーナとして心情を歌い上げる歌が1曲でもいいから欲しかった。
映画やブロードウェイ版にはないのかもしれないけど、日本初演版はディーナ主演として謳うのはそういう場面を入れて改変するのが演出の役目なのでは?

だってさ、エフィだけでなくローレルやカーティス、C.C.より心情を歌う歌少ないよね…?

どういう経緯で望海さんシングルで主演でと決まったのは分かりません。
望海さんが人気だけあって実力がない人だというのなら今回のやり方は納得できますが、望海さんは実力もあるしエフィも出来る人ですよね?

エフィは負担が大きいからWにしたい、でも望海さんとWを張り合うだけのキャストが見つからない、だったらディーナ主演でシングルにしてエフィをWにしよう!みたいな感じでしょうか?
INTO THE WOODSのときも思ったけど、望海さんが人気があって集客力があるからって客寄せパンダみたいなことしないでほしい。
舞台を観るのって安くないじゃないですか。以前話題になっていたウエクミ先生の記事によると、わたしの観劇の仕方は『不健全』になるんでしょうけど、わたしはやっぱり好きな女優さん、俳優さんの実力相応の活躍している姿をみたいし劇場で体感したいんです。そのために劇場に何度も足を運ぶんです。
今回、望海さんが出ていても主演と謳われていなかったら「まあ主演じゃないしな…」と飲み込んでいたと思いますが、主演と発表されたときからわくわくして楽しみにしていたので、そのときの気持ちを返してほしい気持ちでいっぱいです。

望海さんのファンはそりゃチケットを買うし、リピートをするでしょう。だって、望海さんが出ているから。でも14,500円のチケットを買ってリピートするのに、苦労していないと思っていますか?

望海さんが出ればお客さんは入るし大丈夫だという気持ちが透けて見えてしまうことが悔しいし悲しいです。

 

【キャストについて】

まず望海さんディーナ。

今回、歌で心情を歌うところが場面がなく、お芝居で表現していかなければいけないので、恐らく本人的にも難しかったはず。

1幕の娘時代からセンターになって輝いていくところはさすがで、ご自身の宝塚時代の下級生~トップへ駆けあがっていった経験が生きているのではと思いました。

歌い方も変えていて、繊細にコントロールしていくところとかさすがでした!

あとはローレル役のsaraちゃんと背格好がとても似ていたんですが、実年齢20くらい離れているのに(スミコー等もうないので許して)このプロモーションを保つ望海さんすごいなあと思いました。いいのよ、もっと食べても…。

初日はえ~歌ないの!?っていう部分に気を取られてしまい、お芝居へちゃんと没入できなかったので、次はそういう部分もちゃんと見れるようにしたいです。

 

福原さんエフィ。

うーん、エフィの役自体がたぶん私とはあんまり似通う部分がないのと、集中しきれずにいたこちらの問題もあるけれど、あまり感情移入もしきれず終わってしまい…。歌い方もミュージカル畑ではないかたなのでポップスの歌い方で、たぶんこの作品では正解なんだろうけど、わたしには合わず…すみません……。

福原さんのエフィを次にみるのがだいぶ先なので、次はどう感じるかな~。

村川さんのエフィも楽しみです。

 

saraちゃんローレル。

かわいくて程よくきゃぴっとでもサバっとした絶妙な塩梅の女の子でとてもよかった!

歌もうまくて、でもけっこうクセのある歌い方をするのでクリスティーヌでどうなるんだろ?と思いました(笑)まあやちゃんとのWキャストたのしみです!

スタイルも良くていろんなドレスも似合うからほかにもいろいろな役がこれからきそうですね。

 

Spiさんカーティス。

いや~~~こういう野心が強くてクズ()な男いるよね~~~~~~~みたいな感じで(笑)

でも若い女の子から見たらこういう男ってかっこよくみえるよね…みたいな。Spiさんもうまかった~~!わたしにはディーナのことは本当に好きなんかな?って思ったけど、どうなんでしょう?望海さん贔屓だから?笑

しかし、男役だったら望海さんカーティス当てられそうだし、望海さんがカーティスやった日には”カーティスもいいな…”とか言ってそう。笑 

 

内海くんのC.C.ホワイト。

海宝さんと仲良しでディミトリやって(アナスタシア)、顔が好きな()内海くん。今回劇場では初めましてなのでとても楽しみにしていました!

顔がよくて歌もうまくて演技も出来るなんて最強では??笑

とってもよかった!アナスタシアもたのしみです。内海くんディミトリ、海宝さんグレブをみたいです!!!

 

岡田さんはN2Nのイメージが強くて今回新鮮でした。不倫する男って、こういう言い訳するしこういう態度だよな…とリアルだった。

なかねかなさんも歌がうまくて、C.C.とのカップルもかわいかったです。

回を重ねたら、もっとほかのキャストもみれたらいいな!

 

【まとめ】

文句ばっかり言ってすみませんでした…。

今後回数を重ねたらまた変わるかもしれませんし、まだ初日1回しか見ていない感想なので、また大千秋楽まで見てかわるといいな。とにかく最後まで走り抜けられますように。

ただ、今回わたしは望海さんが主演なのでリピートをしますが、そういうお客さんばかりだという前提で作品作りをしているのだとしたら危険ではないかと思うので、一度で満足のできる作品をつくってほしいです。

と言ってもわたしが望海さんのファンだから今回もやもやして終わってしまっただけかもしれません。フラットなミュージカルファンだったらどう思うかな。

むずかしいですよね。作品目当てでリピートをしてほしいという作り手の気持ちもわかりますが、実際ミュージカルとか舞台の客入れってそうはならないことが多いと思います。

わたしの理想は役者目当てでいったら作品がよくて、この役者さんがいなくても通いたい、と思うことです。昨年で言うと、N2Nがそんな作品でした。

まずチケットが本当に高いと感じてしまって…いや行くんですが…そうなると目的の役者さんがいる舞台を優先せざるえないです。いないなら、宝塚や四季の安い席でみよってなっちゃいます。(わたしは満足度=良席ではないので)

昨年のウエクミ先生の記事や匿名の演出家たちの座談会(みたいなタイトル)を読んで、そんなことをつらつら考えていたのでした。

答えはでないけど、、、

今年はコロナがいよいよ5類に移行が決まり、舞台の規制なども変わると思いますので、中止等に苦しめられない世界になればいいなと思います。

ひとつでも多くの舞台が上演できますように願っております!