Chouette Ange

観劇記と好きなひとたちについて

ミュージカル「イザボー」

1/15(月)18:30公演 1階後方下手
1/20(土)17:30公演 3階前方センター
1/21(日)12:30公演 2階後方センターブロック
1/25(木)18:30公演 1階中頃下手
1/29(月)18:30公演 1階中頃センターブロック

イザボー東京千秋楽おめでとうございます!
今回、遠征はがまんするのでわたしは前楽がmy楽でした。
1度スウィングの登板はあったものの、プリンシバルキャストは歌も多く体力も気力も使いまくる(と察する)作品をよくぞシングルでやり遂げたなあと思います。みなさま本当にお疲れさまでした。
大阪も無事に最後まで公演できることを願っております。

my楽を迎えましたので、自分の感想を残しておきます。考察というほど考察でもなく、そして手放しですべてをほめるわけでもないのですが…
世界に輸出するミュージカルにしたい、再演を繰り返すミュージカルにしたいとのことなので、今後の期待を込めて。

書き忘れた!ということがありそうなので、あとからも加筆修正ある…かな?

覚書みたいな感じですが、初日雑感はこちら

ミュージカル「イザボー」初日雑感 ※ネタバレ含 - Chouette Ange

 

●見たことのないミュージカル…?
事前のあおり文句で「見たことないミュージカル!」と言われていたので、多くの人がどんなミュージカルが見られるんだろう?と期待していたところはあったかと思うのですが、実際観てみるとこれは見たことあるな…とミュオタが思うところは多々ありましたよね。
でも、サウンドイマジンを聴いたら「どこかの作品ではやったことがあったかもしれないけれど、せめて自分の作品の中ではやったことがないことを」と末満さんが仰っていたので、そこの認識の違いはあるかなと思いました。
1番ミュオタがこの作品を見て思い浮かぶところと言えば、かの有名な「エリザベート」だと思います。
そもそも、イザボーもシシィもバイエルン出身。時代によって違う、公国か王国かの違いだし、ドイツ名も「エリーザベト・フォン・バイエルン」(シシィはもうちょっと長いけど)
国王(皇太子)が見初めて結婚、子供を産む道具として扱われる、他国から嫁ぎしきたりに慣れない、子供である王太子(皇太子)と不仲、、等共通点がたくさんあるし、ストーリーテラーがいるところも似ているなあと思います。
わたしは初日観たときに望海さんシシィもできるなあとのんきに思ったのですがそりゃここまで似ているところがあればそう思うはず(笑)
似ているのはまあいいとして…ただ、一度はミュオタが見たことのあるミュージカルとどうしても比較してしまうことによって脚本の弱さが露呈してしまったところはあるのではないかと思いました。

難しい時代だから、ということで説明歌を多く盛り込んだんだと思うのですが、説明歌と心情を歌う歌のバランスをもうちょっと心情を歌う歌を多くしてほしかったなあと思います。「歴史の勉強をしているみたい」と思う人がいるのも仕方ないかなと…。
かと思えば、史実を知っている人にしかわからないエピソードもあったり。もうちょっと脚色しても良かったんじゃないかなというのがわたしの所感です。

 

●わたしの思うイザボーの軸となるところ

①イザボーのすべての行動の軸は夫であるシャルル6世への愛
これが根本にあり、狂ってしまった夫を守るためにほかの男と寝ることもいとわず、獣になることにし、まわりにどう思われようと歴史上でどのように見られようともいい、息子と対立しても嫌われても愛する夫を守るために行動した女性のお話がこのイザボーという作品だと思います。ただ、これはわたしも何度も見てこの結論に至り納得したところでもあります。(役者ファンじゃなく、1度きりしか観ない人はどう思うんだろう…?)
いかんせんふたりが仲睦まじかったころ、シャルル6世が愛妻家であったころを描かれているのが5000万リーブルの早駆けとか出会ったころの「一目見たときからわかったんだ!」くらいしかないのでもっともっと濃く描いてほしかった。
エリザでいう、「嵐も怖くない」くらいは入れてほしかったし、おそらくイザベルとジャンヌダルクを同じ役者に演じさせたかったんだろうけど、望海さんと理生さんがずっと通しで出会ったころから演じてほしかったです。ふたりならできると思うんだよなあ…。出会ったころって、14歳と16歳でしょ?いや、いけるいける!まあ出会いは今の若きの二人にさせるにしても、いきなり7年後に飛ばすんじゃなくてワンクッション順調な結婚生活だったころもいれてほしかったです…。
「獣になろう」というような歌が2曲あるので1曲カットしたら入れられるし、私的には「小さな王妃様」のくだりはいらないかなと。というか、史実を予習していないとここはわからないのでは…?わたしは知っていても、3回くらいみてようやくイザベルじゃなくて別の子だ!と気づきました。1幕で「小さかったころのわたし」って呼びかけてるから、「小さな王妃様」ってイザベルのことかと思ってたよ…私だけか…?だって一介の侍女であり、愛妾が王妃に「あなたもうめちゃくちゃよ!!」って言うかなあ…?
そしてこの「小さな王妃様」は1幕で結婚パーティを開いてお祝いをしてあげていたオデットなんだよね?(史実だと狂った王をずっと献身的に支えていた愛妾はオデット・ド・チャンプディヴェル)こちらからすると急展開すぎんか?

「小さな王妃様」の場面をいれることによって、よりイザボーとシャ6は純粋な愛だけではなく、愛しているのにイザボーにはよりシャ6が当たることへのむなしさ、憎しみ、心が軋むことでの(シャ6の狂気&愛していないほかの男へ身体を売ることでのすり減り等)イザボーの狂気を際立たせたかったのかな。

イザボーがラストに「わたしは生きたー!」って歌って生き抜くのは陛下からの「どんなに汚名を重ねても生きていてほしい」という願いを全うした結果ですよね。
シャ6が正気の時間がすごく短いので、その中でこれだけ”愛”が核になってると理解させてくれるのは望海さんと理生さんのお芝居の力量が大きいと思います。

②息子シャルル7世の変化
甲斐シャ7の冒頭とラストのイザボーへの思いの変化がかなり肝になると思います。
いや~この役かなり難しいと思う。ストーリーテラーなのに完全な傍観者というわけでもなく、ストーリーをすすめながら自分の感情も動かしていかなければならないので…。イザボーの心の中の唯一の後悔は息子との向き合い方だったのかなと思ったり…。
ラストなんやかんや感動して涙するところは本当に望海さんと甲斐くんの芝居力あってこそだと思っています。正直、ラストはふたりともいろんな感情が入り乱れているはずで、歌詞も聴いていても感情を理性では理解するところまではいかないのですが、ふたりのまっすぐにぶつかり合うお芝居と望海さんの抱きしめたくとも抱きしめられない葛藤に涙。

③イザボーがイザボーと呼ばれる所以
イザベルは女性呼称でイザボーは男性呼称なんですよね…?(フランス語よくわからないのですが、固有名詞に女性名詞・男性名詞があるのでそれ一緒で名前にもあるということなのかなと。)

でも、シャ6は愛する女性だから『イザベル』とずっと呼んでいるんですよね?
なんかあっさりフィリップが「ああ、今はイザボーと呼ばれているんだったな」と呼びだしたのには「?」となりました。しかもまだこのときは女性の役割は子を産むことだ!と詰られている段階ですよね。
ルイと共闘して最悪の王妃を選んだあとから呼ばれるようになった、とかの方が良かったんじゃないかな~と思っています。
イザボーしか見えないイザベルを出すためなのかな…。う~~~ん。

 

●演出(装置、照明、客席降り、衣装)
人力円盤型の舞台装置はいつ見てもすごかった。演出部さん総出だそうで…!本当にお疲れ様です。
あの人力装置っぽい感じが中世ヨーロッパらしさが◎
照明は2階からみるときれいだし1階だと照明の一部のような気分になります。でも確かにうるさいなという気持ちもわかる…。そしてまぶしいときもありました。でもきっと好きな人もいるんだと思う。照明さんあっぱれ!
客席降りはまあわたしコロナ禍前からそんなにすきではないので…。1階だと楽しいんだけどね。1幕と2幕冒頭の客席降りはまあいいにしても、ガウチさんソロの客席降りはいらないかな…と思います。
衣装はわたしは好き。どんどん重厚な布で濃い赤になっていくイザボーの衣装が彼女の歩んできた(歩んでいる)道を表しているようだったし、衣装の形も好きでした。男性陣もよかった!特にシャ6のお衣装はザ・王様で好きです。(すごい重いみたいですね)

 

●キャスト陣
本当にみんな大好きなキャストさんたちでその真ん中に望海さんがいることが幸せでした。
みんな本当にうまい!歌だけではなくお芝居もうまいのが今回成功した一因かと思っています。
望海さんはどのお芝居も好きだけど、やっぱり壮年期のお芝居が絶品ですよね。なんで演技だけで一回りも身体が小さく見えるんだろう…。MRのときもそうだったけども。
ハタチくらいから65歳までのひとりの女性の半生を生き抜く姿を見れてよかった。あと、シャ6へ見せる表情とほかの男へ見せる表情が全く違うことところもすごく好きです。シャ6へ見せる顔すごいかわいい…。

甲斐くんは本当にどんどんうまくなりますね。前述しましたがストーリーをすすめながら心の機敏も動かしていくのが良かったなあと。両親から愛を受けられずさみしそうな影のある役が似合うこと。(ってこれ某皇太子か!笑)

理生さんは今回で本当に好きになってしまいまして(笑)演技うますぎません?狂気と正気のふり幅と正気のときのイザベルへの愛がすごくよかったです。つぎはもっと正気な(?)役を見てみたい。スウィーニートッドもこわい風貌だったので(笑)わたしは望海さんを素直に「きれい」とか「かわいい」って言ってくれる人が好きなので、座談会読んで一気に好感度上がりました(笑)コンサートゲストたのしみ!
あっ歌ももちろんすごくよかったですよ!響きが!すごい!!

上川さんはいわゆるスペアがゆえの影とか卑屈さを隠すような軽薄さがうまいなあと…。まさに正反対の兄弟。そして本当に歌のリズム感と音程の正確さがすごい。

カズさんは今回は悪そうに見えて国のための行動がゆえというのがわかるので悪いだけではない、政治家として優秀というのがわかるおじさま。ガウチさんも国のための行動がゆえというのがよくわかる。ふたりのテーマ曲はロックなんですね。

なすりんちゃんはお芝居が本当にうまいな…。イザボーの対照的な存在として、知性が光る役どころでした。

何よりカンパニーに雰囲気がすごくよくて、仲良さそうで稽古場の様子からほっこり!マチソワ間にしてくれる男楽屋のインライもすごいおもしろい(笑)カテコの大人たちのわちゃわちゃもおもしろかったです!
MRメンバーはまた何か月後かには一緒になるし楽しみだな~!


本当にまた再演とか…あるのかな?あるとしたらまたブラッシュアップしてどんどん進化してほしいな~と思います!
たのしい舞台をありがとうございました。

 

ミュージカル「イザボー」初日雑感 ※ネタバレ含

初日(1/15)行ってきました!
無事幕が開いて本当によかったです。無事に怪我無く病なく千秋楽まで駆け抜けられますように。
以下雑感です。ネタバレ含みます。

 


【初日前の期待とちょっとの考察】
MOJOプロジェクト(Musicals of Japan Origin project)と銘打った今回の作品。
すでに演出家として定評のある末満さんの作品。
人気と実力を兼ね備えている望海さんを主演におき、甲斐くん、上原さん、石井カズさん、ガウチさん、上川さんと確かな実力と実績と人気のあるキャストで脇を固め、なおかつ日本発オリジナルミュージカルということで、かなりナベプロが気合が入っていることが伝わってきました。
宝塚も最近は完全オリジナルの新作ミュージカルは少なく原作ものが多いし、東宝や梅芸も完全オリジナルというものは全くといっていいほどないので私自身もとても楽しみにしていました。
舞台の宣伝って初日間近ですることが多くて「え、もうチケットとっくに売り切れてますけど?」ってことが多々あって残念だなと思っていたのですが、今回は昨年の9月あたりから望海さんと末満さんの対談インタビューの雑誌が発売されていてずいぶんと初動が早くて感心しました。
事前にインタビューを読んだり、ミュージカル&トークののぞかいのお話を聞いたりしていて、どうやら音楽がすごいらしい、今までにないミュージカルらしい、よく知っている望海さんもそうじゃない望海さんも観れそう?等とどんどん期待が膨らみました。

事前予習としてはキャストが出たときにWikiのイザボーのページを見ながらあてはめたり、ネットでちょこちょこ調べたり。直前にカズさんがインライをしてくれたり相関図を上げてくれて、それを頭に叩き込んで臨みました。(どうやら難しそうとおもったので…)
Wikiの次に出てくるこちら

フランス史上の恐るべき女子 第一回 イザボー・ド・バヴィエール – ラグビー現象

のサイトをたまたま読んだのですが、結果的にはこのサイトにのっているエピソードがかなり盛り込まれていたのでだいぶ予習になりました。ただ、ネタバレにもなりうるかも?(わたしはネタバレOKな人間でゲネ映像も見ちゃいました)
カズさんのインライの中でイザボーは元々はイザベルと呼ばれていたと知り、改めてキャストを見るとイザベルという役名がありこの子は若き日のイザボーなのか?それともイザボーの娘なのか?という考察というほどでもないけど、結構名前が変わっていったことが重要そうだったのでそんな予想を立てながら臨みました。

【脚本と演出】
事前演出とはなんぞや?という感じでしたが客席への注意と物語への導入を一緒にするという巻き込み型演出。(アンサンブルの人たちが客席登場する)
と、ともに甲斐くんの登場。冒頭からガンガンロックで攻めていくのでぐんぐん引き寄せられるのと目の前で起きていることの衝撃がすごいです。望海さんの登場はトップスターそのもの…!
正直、初日は目の前で起きていくことを処理していくので精一杯でした。
全体通してみると、主人公が主人公なので史実どおりに進めていくと感情移入しきることは難しいのかなと思います。ただ、わたしはイザボー(イザベル)と夫のシャルル6世の関係性の描き方がかなり好き。
ふたりがどんな役作りをしたのかとても気になります。(このへんふーとーくでお話してくれるかな)
様々な男性と関係を持たざる得なかったのも理由付けがされていてよかったけど、2幕のある種の狂乱ぎみなイザボーの裏付けというか脚本的な書き込みはもうちょっとほしかったかなあ。
末満さんはかなり宝塚時代の望海さんをみて研究…というか、自分の思い描くコレだったら望海さんが表現してくれると思ったのかな。ファンはこれ好きだよねというところが詰まっていたように思います。
ただの悲劇ではなくて逆境の中でも生きていく強さ、が一番のテーマなのかなと。
客席降りは3度かな。1階後方通路後ろの席だったので、2幕冒頭いきなり目の前に上原さんがいてかなりびっくりしました(笑)ただ、今回わたしは1階席だったので客席降りも楽しめましたが、2階3階はどうかなと思います。。
細かい演出の部分はまたこれから見ていく中でって感じかな…。

【キャストについて】
みんな声がでかくて歌もお芝居もうまい!!!!!これだけのキャストを揃えられるのがすばらしいです。

特に甲斐くんは説明歌詞も多いしストーリーテラーなのでここが崩れると置いてきぼりになると思うのですが、すごく聞き取りやすくてびっくり。MRのときはもうちょっと活舌甘いところあったよね…?本当に成長速度がえぐい。
望海さんと各々の主要キャラの絡みがたっぷりあるのもよかったなあ。
望海さん×甲斐くんはもう安定です。MRが大好きすぎたのでどう感じるか不安でしたが、最後の邂逅とてもよかった。マザコンこじらせた甲斐くん…。ストーリーテラーをしながらも心情の揺れも伝わってきて感情移入できるキャラクターに仕上げていてすばらしかった~!のぞかいは前世親子とか兄弟とか親友とかだったと思う。

初共演の上原さんとは歌の相性もお芝居もめちゃくちゃよくなかったですか…?シャルル6世が狂わなかった世界線も見てみたかったと思わず思ってしまいました。上原さんはミスサイゴンみたときにとってもよかったのでたのしみにしていました!狂っている時間のほうが長いし、正気に戻っている少しの時間帯でイザベルのことを想っていることを表現しなければならないので大変なお役ですよね。
たぶん回を重ねるごとに2幕冒頭が苦しくなるやつ。のぞコンでゲストでくるときにはベタなラブラブデュエット歌ってほしい(笑)
カズさん、ガウチさんはただ対立して悪役!という感じではなくて国のために信念を持った上での行動という役どころなのが良かった。しかしこのふたり濃いな…(笑)
上川さんはあんなにいちずに思っていたトゥールーズから一転、プレイボーイのような役。上川さんは声は甘いしいいんだけど、なんかキャラが薄い気がして。(脚本の書き込みの問題)パンフの歌詞とか2日目の観劇でもっと注意してきいてみます…
はじめましての那須凛さんは本当に初ミュージカル!?ってほど歌うまいしお芝居もうまい…!すばらしかった。
甲斐くんと実年齢3つしかかわらないのにちゃんとお義母さん。
アンサンブル表記だけどプリンシバル並みの活躍をしているイザベルの大森未来衣ちゃん。すごい活躍だったしこの子もうまかった!イザベルがジャンヌダルクの役もやるというのがなんかこう、ぎゅっとなるよね…。

座談会を読むと”エネルギッシュ”というのがひとつの軸になっているようなので、そういうパワーがあるメンバーをキャスティングしたのかなと思いました。
しかし本当にストレスなく上手い人たちの集まりで、カンパニーの雰囲気もよさそうなのでイザボーの再演もいいけど(再演する作品にしたいと言っていたので)また別の作品も見てみたいです。2~3年に一度くらいこのメンバーで集まるような劇団にしてくれないか?(言うだけタダ)

【音楽】
うん、すごかった!ロックからバラードまでいい曲ばかり。
こうくるか!?っていう音楽って意味ではN2Nに似ているな~と思いました。
望海さんは歌いやすい音域(でも難曲)でもうなんかノリにのっていた。
歌詞つめつめで早いテンポの曲を破綻せずに歌えているのはキャストの力量あってこそだと思います。


ということで。
また何度か観る予定で配信もみますしふーとーくもあるので、my楽を迎えたらまた感想をまとめようと思います。
初日後のつたない感想でしたが自分用に残しておきたいと思います。
どんな進化をしていくのか楽しみです!

小池演出作品におもうこと

いちミュオタのわたしが望むキャストは一生みれないんだろうな~っていう虚無感のもと書くひとりごとです。

昨日、帝劇クロージングラインナップが発表されました。
そして小池修一郎演出のモーツァルト!の上演と主演の発表もありました。

小池氏は先日週刊誌にリークされておりましたがその後なにもそのことに対する宝塚歌劇団からの声明はなく、しれっとまた演出をするミュージカルの発表がありました。
なにもないなら週刊誌へ抗議をするべきだし、事実ならなんらかの処罰を発表してほしいです。原田氏はすぐに切ったのに大御所となった小池氏は我関せずという姿勢は納得できません。大介先生もアルコールを飲んでいたとかで週刊誌にリークされた後、すぐに理事を解任されていましたよね…。

確かに大作でみんなが憧れるミュージカルだし、現帝劇最後のクロージング作品ですけど、この演出家の作品に出れて喜んでるファンもファンで頭沸きすぎじゃないか?と思ってしまう。

今回、また「イケコレ」とか言われてしまっているのは以前から決まったキャストばかり呼ばれていたことに不満を持っていたひとたちのひとつのトリガーにすぎないと思っています。
今回の主演ふたりが”顔だけ”で選ばれたとはわたしは思っていません。
ですが、ほかのミュージカルにはひっぱりだこなのに小池作品だけ出たことのない俳優さんがいるのは事実です。
個人的には海宝さんを応援しているので、ヴォルフガングも見てみたいしルキーニとかも見てみたいのですが、なんかもう今回の一件で小池氏が演出で入る限り一生見ることはできないんだろうな…と思い虚無感がすごかかったです。

コンスには真彩ちゃんはおそらく入る(前回退団伸びたので出演できず晴香ちゃんシングルだった?)と思うんですが、正直関わるの心配だし流星の音色のときのことがあるのでそこも心配。まどかちゃんとかそらちもあるかもですが、だれにしてもちょっと…。
流星の音色のとき、まあやちゃん周りのバランスを見て出力低めにしていたので、それもね…アイドルとしては歌うまいですけど、ミュージカルには化け物級に歌もお芝居もうまい人がごまんといるので、コンスを晴香ちゃんやまあやちゃんにするなら死ぬ気で仕上げてきてもらわないと困る。
愚痴しかでなくてすみません…。

まあレミゼかもしれないしね??!
最後にわたしのこれレミゼのキャストだったら狂ってしまう妄想キャストをおいておきます(笑)

ジャンバルジャン 海宝
ジャベール 伊礼or上原
ファンティーヌ 望海
コゼットorエポニーヌ 真彩
(エポのほうが見たいけど望海さんと母娘も捨てがたい)
アンジョルラス 甲斐

MRに全振りしようと思っているのにこれがきたら破滅する…(笑)

 

2023年現場まとめ/振り返り

今年も残すところあと少しになりました。
去年のこの時期はマリウスくんの卒業が発表されていて、めちゃくちゃしんどかったな~という思い出。もう1年か…。本当に1年ってあっという間ですね。こわい。

<1月>
・海宝直人コンサート「ATTENTION PLEASE!」(シアタークリエ)×2

<2月>
・DREAM GIRLS(東京国際フォーラム ホールC)×3
・DREAM GIRLS(梅田芸術劇場メインホール)×2
・キングダム(帝国劇場)
花組 うたかたの恋東京宝塚劇場

<3月>
・RENT(シアタークリエ)
・太平洋序曲(日生劇場
・ジキル&ハイド(東京国際フォーラム ホールC)×2
世界フィギュアスケート選手権さいたまスーパーアリーナ
・DREAM GIRLS(御園座)大千秋楽

<4月>
月組 応天の門/Deep Sea(東京宝塚劇場
滝沢歌舞伎ZERO 映画館中継

<5月>
滝沢歌舞伎ZERO 映画館中継
・Prince Ice World(KOSE新横浜アイススケートリンク)×3
宙組 カジノ・ロワイヤル東京宝塚劇場
Snow Man 1st Dome tour「I DO ME」(京セラドーム)

<6月>
なし

<7月>
ムーランルージュ ザ・ミュージカル(帝国劇場)×6
・ダ・ポンテ(Brillian hall)

<8月>
ムーランルージュ ザ・ミュージカル(帝国劇場)×4
・ファントム(東京国際フォーラム ホールC)

<9月>
・アナスタシア(東急シアターオーブ)×2
・Nozomist ファンミーティング()
・「望海風斗 第二幕」お渡し会

<10月>
・KAI SHOMA Billboard LIVE(Billboard LIVE Yokohama)
雪組Pre100th Anniversary「Greatist Dream」(Brillia hall)×3

<11月>
・望海風斗Billboard LIVE「My Home Town」(Billboard LIVE Yokohama)×2
劇団四季ウィキッド」(四季劇場春)
劇団四季「アラジン」(四季劇場海)

<12月>
・ニッセイ主催の千葉ロッテマリーンズ トークショー
ベートーヴェン日生劇場
・カウントダウンミュージカルコンサート(配信)

【望海さん】
毎年毎年フタを開けると望海さんにたくさん会ってるな~と!
本当に舞台に立ち続けてくれて、ファンに会う機会を作ってくれて、レギュラーラジオもあって、グッズも作ってくれてありがとうございます。
間違えなくわたしの2023年ハイライトはMRへ通っているときだった。あんなに熱くなれる舞台に出会えたこと、そんな舞台で主演という座をつかみ取ったことが本当にうれしいです。来年もたのしみ。
久しぶりに対面ファンミもあったこともうれしかったし、あんなに毎日お手紙を手渡ししていたのに、お渡し会でガチガチで緊張したことも思い出。目がおっきくてかっっっわいい!って思ったことしか覚えていない(笑)
来年もイザボー、コンサート、MRと目白押しでたのしみです。
今でも進化し続ける歌やお芝居、お顔も大好きだけど、何より誠実な言葉や思慮深いところ、他者を思いやる姿勢やフランクなところが大好きです!

【海宝さん】
舞台に出て続けている海宝さんですが、なんやかんや毎回みにいくことができてよかったです。なかなか作品や役に恵まれないな…と思ってしまうのですが、一番観れてよかったのはアナスタシアのグレブかな。またグレブやってほしいです!
来年は海宝さんのお芝居と歌が存分に発揮される作品と役に巡り合えますように。

【康二くん】
ドームツアー初日の京セラに行けて本当によかったです。本当は滝沢歌舞伎も生で観たかったし、ハロルドも行きたかったですが仕方ないですね…
でも滝沢歌舞伎は映画館中継で5回?6回?くらい行けたのはたのしかったしよかったです。大千秋楽もみれたし!
来年は帝劇規模とは言わないけど、国フォくらいのキャパで1か月くらい舞台にでてほしいな…単独で…。そのくらいだったらチケット何とか出れるんじゃないかと思うんだけど。
ひとまず松永さんがおもしろそうなのでたのしみです!

【新しい推し】
まじ1年に1人くらい推しできているわたし。根っからのおたく。
元々スポーツ観戦が好きなのですが、WBCをきっかけに(野球も元々好きです)プロ野球を今年はちょこちょこみていて、結局ロッテにはまってしまいました。人生のほとんどを千葉で過ごしているのですが、結局ロッテのファンになるのか…!という(笑)
ロッテの風通しのよさそうな和やかなチームの雰囲気が好きです。9月以降ジャニーズと宝塚がこのような状態になって本当にキツくて、だいぶロッテちゃんに救われました。
広報が本当に優秀でオフもYouTubeをだしてくれるし、ラジオやTVの出演も多くてありがたいです。。
ちなみに1番の推しの選手は小島和哉投手!ふだん穏やかそうで物静かな感じなのに試合のときは静かに闘志を燃やしていて、決める試合はバシっと決めるところが好きです!オフはかわいいんですよね……。
来年たくさん試合行きたいです。早くシーズン始まって。

【ミュージカルチケット高騰化について】
MR以降本当にチケット代が高くないですか…?推しがいない作品にポンっと出せるお金じゃなくて、どうしてもいろんな作品見るとかはできなくなってしまいました…。本当は気になったら見てみたいチケット取ろうが一番いいとは思うんですけどね。。
一番よくないのはS席17,000円の中でも見切れがあったりすることですね。あと注釈付きなのにS席とかも(?)という。

【旧ジャニーズと宝塚について】
夏まではこんなふうになるとは一ミリも思っていなかったです。
企業にも問題はあるしファンにも問題があるけど、様々な言葉が渦巻いていて本当につらかった。
特に宝塚のことが起きて以降は自分の心が死んでしまったような感覚でなんの舞台を観ても裏ではつらい思いをしているのかなとか、それをわたしが消費してしまっていいのかなとかぐるぐる考えてしまって。
最近やっと、役者さんたちの舞台に立つと今までの苦労が報われるとか望海さんのいろいろな言葉を素直に受け取れる心が戻ってきたように感じます。
何が正しいか、間違っているかは難しいけれど、少しでもいい方向に向かってほしい。そして、こんなふうになっても宝塚の舞台や望海さんが今でも愛している世界がわたしは好きだと感じる部分が確かにあるんですよね…。難しいな……。
ジャニーズに関しても今までの家族のような先輩後輩の空気感が好きだったので、それがなくなってしまったのはかなしいです。

【2024年】
来年は望海さんの舞台はおそらく複数回、海宝さんは毎舞台行けたらいいな。
あ!甲斐くんもかなりのファンになってしまったのですが、甲斐くんは一年の半分くらいは望海さんと一緒なので大変ありがたいです(笑)
あとはロッテちゃんが多くなるかな?Snow Manは現場があれば行きたいです。宝塚はどうかな…。でも雪組やれいこちゃん、ひとこちゃん、あみちゃん、みちるたちはこれからも見守っていきたいのです。みんな健やかであれ。

私自身としてはまずは転職を成功させたい、というよりさせる!
年明けからがんばります!

ミュージカル「ベートーヴェン」

12/24(日)12:00公演 GC列サイドにて観劇。

ミュージカルスター揃いのキャスト、東京公演の期間は短い上にお目当ての海宝さんは東京公演のみ…ということで観るのあきらめようかと思うくらいチケ難でしたが、なんとかチケットgetして行ってきました。

贔屓の退団公演がfff(ベートーヴェンが主人公の作品)で、どうしてもそちらがわたしにとって親なので(何度も観たし…)比べてしまう部分もあるかと思いますが悪しからず。
ネタバレします!

 

●全体像について
初日あけたあたりの感想でベートーヴェンの生涯ではなく、生涯の中で見つけた愛の物語だというのを見ていたので、そこはなるほど確かに、と思ったのですが、冒頭とラストがベートーヴェンのお葬式なので、冒頭があれだと生涯がみれると思ってしまうんじゃないかな~と…。
史実をなぞっている部分もあるかと思うのですがトニとの恋愛パートを膨らませているあまり、ベートーヴェンの音楽家としての部分が中途半端になっているような感じがしてしまいました。恋愛に振り切るならそれでもいいんだけど、ラストで”不滅の音楽!”とたたえられるとそんなにベートーヴェンの音楽家としての部分フューチャーされてたっけ…?となってしまって。
これは私自身の問題なのですが、そもそも不倫ものにそこまで感情移入できず、かと言ってトニの夫がかなりの典型的モラハラ夫でそちらも結構くるものがあり。あの夫じゃそりゃわかるけど、でも子供も愛も手に入れられるってそんな都合のいいことはないよね…?等と思ってしまい、感情移入できずに終わってしまいました。(リアリストすぎる?笑)

ベートーヴェンの人生の切り取り方ってむずかしいなと思いました。難聴という有名すぎるエピソード、気難しいという印象、結婚はしておらず様々な女性との恋愛模様
だからこそ、恋愛至上主義の宝塚では特定の女性との恋愛模様ではなく、『不幸(難聴、他社との確執等)=運命を受け入れ、愛し、達した先が歓喜を歌うこと』でその不幸こそが相手役の謎の女(真彩ちゃん)にしていました。
fffと今回のベートーヴェンの主な登場人物が主人公以外ひとりもかぶっていないところにもベートーヴェンの人生の濃さが表れているんじゃないかなと思いましたね。というか、かぶっているエピソードとしては父親からの虐待と難聴が原因でコンサートを失敗してしまったところくらいではなかろうか…。
fffが愛した人たちからの裏切りや父親からの虐待ゆえのベートーヴェンの孤独、音楽家としての挫折や葛藤、ナポレオンやゲーテへの憧れ(思想的な部分)とかなり描きこんでいたので、それと比べてしまうとどうしても薄っぺらい物語で楽曲ばかり壮大で間延びしてしまう感じがありました。

今回のベートーヴェンは恋に落ちた女性はトニのみで孤独なベートーヴェンがトニに出会ったことで癒され愛を知った…という描き方でしたが、ほかの女性とのエピソード(初恋が実らなかったとか貴族との身分差で結婚を反対されたとか)を交えて、よりトニとの恋愛との差を描いた方が深みが出たのではないのかなあと思いました。

すみません辛口&比べてばかりで。こうなると中村倫也さん版のルードヴィヒも観てみたかったな~。あの公演もチケ難だったんですよね。

 

●音楽
音楽はさすが難曲ばかりで、でもベートーヴェンの旋律も取り込んでいて聴きなじみのある曲ばかりでおもしろかったです。
ただ、一度だけの観劇だと歌詞が耳をすべっていきます…。言っていることはなんとなくわかるけど残る歌詞はあまりない感じ…。(わたしの集中力の問題だったらすみません)
結局観劇後残っているのはベートーヴェンの旋律でした…。『悲愴』の有名なあの旋律が一番残っているという。普段から聴きなじみがあるのもあるけど、それこそベートーヴェンが偉大な音楽家である何よりの証なのかもしれない等と思いました。
ただ、う~ん。ベートーヴェンとトニの恋愛のテーマ的な音楽は『悲愴』なのかと思うのですが、終盤でトニへ生きていてほしいと伝えてこれからは歓喜の歌を作る!(=第九だよね?)と言っていたり、そのあとカスパールとの和解あたりも第九を作曲中なんだと思ったんですが…最後まで『悲愴』だったのでそのあたりがちょっと……。
史実的にはルートヴィヒよりカスパールの方が早く亡くなっているんですよね。冒頭とラストにカスパールがいないところを見るとそのあたり忠実ではあるけど、歓喜の歌を作るってもっと晩年だし…。もっと言うと悲愴はベートーヴェンがトニと出会うよりもっと前に作曲しているはず。
まあ、わたしもものすごくクラシックにくわしいというわけでもないので、間違えているところがあればすみません……。

 

●キャスト

主演のお二人の井上芳雄さん(ベートーヴェン)、花總まりさん(トニ)は出ずっぱりで難曲もたくさんですごかったです。
トニは一歩間違うと奔放に見えてしまう(いくら夫があれでも…)と思うんですが、お花様の繊細な感情表現がなければもっと感情移入しにくい女性像になっていたような…。
しかしこの二つの役こそ役替わりが良かったのではと思います。Wキャストで役替わりでも客席埋まると思うけどな。

2番手的な立ち位置はベートーヴェンの弟・カスパール。(私が観たのは海宝直人さん/小野田さんと役替わり)
弟~な素直で人懐こくて芳雄さんへ兄さん!兄さん!と大型犬のような海宝さんは私が今まで観てきた中だとありそうでなかったので、そのあたりは観れて良かったです!
まあ、あんなに結婚に反対していたのに、俺も愛を知ったよ!ごめん!!!ってなって和解するところは脚本うっすーーーーとなりましたが(笑)あの脚本で泣くお芝居できる海宝さんすごいよ……。
しかし、海宝さんも観れてないけど恐らく小野田くんもこの役は役不足ではないかい?新進のミュージカルスターというか出世役みたいな枠でもいいかなと思う。
大ナンバーがあるわけでもなく、2幕なんて最後5~10分くらいしか出番ないので何とももったいない使い方だなあと思いました。

カスパールの妻・ヨハンナはみりおん。(実咲凛音さん)
久々のみりおん。海宝さんとの並びがとてもかわいかったです!ドレスとか髪型が娘役っぽくてかわいくて癒された。
ベートーヴェンが耳にしていた悪評は本当なんだろうけど、あのナンバーひとつで(おそらくスリをしている?)表すのはいくらみりおんが上手かろうが厳しくないか…?しかもこのナンバーのとき海宝さんも反対の立ち位置にいたので最初オペラしていて気づかず…。みりおんも役不足と感じたな、、うちのみりおんもっとできる子なんですけど!!っていう気持ちでした(笑)実はすごい悪女でした~みたいな展開があるのかと思った。(史実ではベートーヴェンと息子の親権をめぐって壮絶なバトルをするんですよね)

トニの義妹・ベッティーナは木下晴香ちゃん。
晴香ちゃんはアーニャが本当に良くて楽しみにしていました!ドレス姿が美しくて、お花様と並ぶ姿はまぶしすぎました。お転婆でロマンティックな若い娘というのがとても似合っていました。
が、この役も脚本の書き込みが甘すぎませんか???お兄さんの不倫に対しては「気まずくて…」というだけでトニに言っていないのに、ベートーヴェンとトニのことはお兄さんに伝える上に裏切るって、その背景が見えなすぎて。裏切った後もなんで裏切ったかとか何もなくそのままフェードアウトという…。これじゃ役者さんがかわいそう。この役も完全に役不足

トニの夫・フランツは坂元健児さんはすーごい絵にかいたようなモラハラ夫でした。この役もめちゃくちゃ歌い上げる。(1幕ほとんど出番ないけど…)温厚な印象のシュガーさんがどういう風に演じるのか気になるな~。
弁護士の渡辺大輔さんはやっぱりクセのある役がうまかった(笑)
アンサンブルはムラムラ、大月さゆちゃんをみてました!アンサンブルも大活躍。なっちゃんのナース姿はソルフェリーノを思い出しました。
音楽の精霊たちはダンスだけかと思っていたら歌いだしてびっくりしました(笑)この人たちもなにか意味があるんだと思うんだけど、よくわからず終わっちゃったな…。

 

きっと何度か観ればもっと自分の感想も変わるんだろうなと思うのですが、いかんせんチケットが高い…。配信もアーカイブあるとはいえ高くないですか(小声)
海宝さんの見せ場がもっとあれば行きたい見たいと思っていたかもしれませんが…。
再演があるならもっと脚本のブラッシュアップがあれば…と思いますが、脚本は韓国のものをそのまま持ってきているんですよね。それだと厳しいのかなあ。衣装は日本オリジナルとのことでめちゃくちゃ良かったですね!ドレスがきれいでした。

東京はもうすぐ千秋楽ですが、これから全国を回るので無事にすべての公演が終わりますように願っております。

宝塚歌劇 雪組 pre100th Anniversary 『Greatest Dream』

10/21(土)12時/17時(配信)、10/23(月)17時公演観てきました!

東京公演、無事完走おめでとうございます。
大阪も無事に全公演できますように!

今のこの状況の中の開催の複雑な気持ち、お祝いできるのか、楽しめなかったらどうしようという気持ち…いろいろとありましたが、結果わたしは行けてよかったです!
贔屓の望海さんが東京全公演出演されるということで、ALL・Great・Dreamそれぞれでセトリが変わるというわけでもなく、出演者も毎回変わるし、ふたを開けてみないと何を歌うのかわからないという状況で…次回OG公演に出演される際はもっと考えてチケット取らないとな~と思いました…。
わたしはわりと望海さんの男役には未練がないタイプ、といったら語弊になるのですが、男役姿も今の女優さんの姿も両方同じくらい好きなので、OG公演に初めてレベルで行くわたしにとっては未知数だったのもある。いい勉強になりました…。

 

雪組=わたしのヅカオタ人生】
わたしの宝塚初観劇はロシアンブルー/RIO DE BRAVO‼でした。
そもそも、宝塚に足を踏み入れたきっかけが水夏希さんで、初めて好きになった人が彩吹真央さん。宝塚好きになったばかりのころもゆみこさんの過去作品をよく見ていたので、水さん時代の雪組は生じゃなくてもよく見ていました。のちに贔屓となる望海さんも雪組で2番手となりトップになるので、雪組のことを一番よく知っているしなじみ深いんだな~と今回改めて思いました。
初日は水さん、となみさんが出演されていたので、まず水さんが真ん中で両隣をハマコさんきたさんが挟んで登場でエモさでひょえ~!!となりました。笑 めっちゃ泣いたよね。
しかも次の曲が望海さんのシルクロードでそこでわたしの情緒が大変なことになりました。
となみさんソロ、水となデュエットは「カラマーゾフの兄弟」から。カラマーゾフは映像でしか見たことがなかったけど大好きな作品だったので実際に見れてとっても嬉しかったです!特にとなみさんの曲はどんどん高音に転調していくので難しい曲だなあと思うのですが、現役のときより遥かにうまくなっていて素晴らしかったです。
えりあゆの「恋の笹船」、あゆっちのコングラ、みみちゃんのShining Rhythm…もわたしが見てきた雪組だ~~って感じで懐かしくて、また観れたこともうれしくて。

 

【だいきほ】
だいきほが2年半ぶりに揃うということで、次にいつ一緒になるかわからないし、行かなきゃ絶対に後悔すると思って執念で初日のチケットをゲットしました。
久しぶりに揃った二人の歌声はさらに響きがよくなり、深みが増し、本当に唯一無二のコンビだったなと改めて。
MCでは望海さんからまあやちゃんのご結婚のお祝い(笑)だいきほの間には誰も(生田先生)入れません!と言うまあやちゃん、久しぶりに一緒に歌えて&次にいつ歌えるかわからなくて涙ぐんでしまうまあやちゃん、ちょっとまあやちゃんをあしらう望海さん…空気感は現役のときより柔らかくなっていたし、距離も縮まったなと思うけどなにも変わっていなくてじんわりしました。
退団をして男役と娘役ではなくなってしまったけれど、わたしは姉妹・親友・母娘…ほかの関係性でも観たい!とずっと思っているので舞台でまたの共演をずっと願っています!
ウィキッドのエルファバ(のぞみさん)とグリンダ(まあやちゃん)をとてつもなく見たいのですが、ほぼ実現不可だとは思うのでせめてコンサートとかでやってほしいな~と思います。他で言うと、マンマのドナとソフィとかもみたいんですよね…。

 

【伝説の○○】
わたしは水さん以降のファンなので、その前のトップさんたちは映像でもワンシーンは見たことあるけど…という感じだったのですが、今回お人柄に触れて実際にパフォーマンスも観れてすっかりファンになってしまいました。
みなさん、温かくてゆるっとしていて(笑)、でも歌はうまくてパフォーマンスは圧巻で、すごかったです!今でも語り継がれている伝説のパフォーマンスも観れてうれしかった。

☟みれてうれしかったシリーズ
杜けあきさん
ギャツビーの「朝日が昇る前に」、忠臣蔵の「雪に散り、花に散り」
(望海さんが忠臣蔵やってほしいといわれていたのがわかる。)

一路真輝さん
エリザベートメドレー(伝説の初演トート!かっこよすぎたしうますぎる)

安蘭けいさん
スカピンの「ひとかけらの勇気」(何度も聴いてたので音源通り…いや以上で感動しました!子ルドもかわいいしうまいしすごかった)

かりんちょさんと一路さんはわたし現役で見てたら絶対に落ちていたと思う…。

 

【あたたかい雪組
中のことはこちらにはなにもわからないので、安易に言うべきではありませんが…。
でも、ずっと感じていた雪組のあたたかさ、おおらかさ、朗らかさはずっと脈々と続いているんだなと思いました。少なくともこちら側は感じました。
望海さんが雪組でトップになれて本当によかったなと改めて思いました。まあ少なくとも望海さん時代はトップさんに粛清!粛清!って組子がさせる組なので(笑)風通しのいい組だったと信じています。
ずっと、トップさんのはなしを聴いていると「トップは孤独」と言ってどんどん痩せていくので心配だったんですね。それが望海さんの前任のちぎさんは「孤独じゃない!」って言っていて、望海さんも「全然孤独じゃない、今(退団してから)の方が孤独」と言っていたので、それだけあたたかい組で、自分を出せて組子を愛せる組に入れたことが本当にうれしいです。それに、望海さんが「帰る場所ができた」と言っているのもうれしいな。外部もいい環境なんだと思うのですが、ずっとさみしい・孤独と言っていて心配だったので…。
東京の長が平みちさんの59期。望海さんとは30期違い!30年後も変わらず姿を見れるように(出るかわからないけどw)わたしも頑張ろうと思いました。

 

宝塚、いまが踏ん張りどころだと思います。何が正解かは本当にわからないけど、これからも贔屓がいなくてもずっとみていきたいと今回思いました。
わたしがそう思っただけで、もうみれない…という人もその人の感情で正解だと思うので、生徒もファンもみなさんが自分自身の心を大切にしていければいいんじゃないかな…
ずっと時代錯誤なところがある劇団なので、ちょっとずついい方向に向かいますように。

どうかこれからも大好きな宝塚の歴史が続いていくことを願っております。

望海さんと海宝さんにやってほしいこと!

こんなエントリを書いてたんですけど…望海さんと海宝さんでMUSIC FAIRに出ることが発表されました…!ですので下書きに眠っていたけど出しちゃいます!!笑

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そろそろ望海さんと海宝さんのミュージカル共演が見たいわたしです。
なんで共演発表されないんだろう~~~~東宝か梅芸かナベプロの偉い方、よろしくお願いいたします!!!笑

こういう要望ってどこに書けばいいんでしょう…と思いつつ、あんまり書いて厄介なファンがいると思われても嫌だな~と思うのでこちらで願望を書き連ねたいと思います(笑)

 

①アテプリのゲストで望海さんが来てくれますように

昨年から願いに願い続けている(笑)アテプリ*1への望海さんのゲスト出演!本当にお願いしたい。
アテプリの日程が出ましたね!
1/26(金)市川市文化会館、1/30(火)~2/16(金)シアタークリエ、3/6(水)~3/9(土)梅芸シアタードラマシティ。
のぞみさんの決まっている日程(イザボー)は1月15~30日ブリリア、2月8~11日大阪オリックス劇場
昨年公演とはかぶっていなかったけど、ドリガのお稽古とはかぶっていてゲストで出ていないので多分出るとしたらクリエの終わりの14日~16日くらい、3月のドラマシティは可能性あるかな?と思っています!

歌は多分2曲デュエット、1曲ゲストソロ歌唱(だったはず!)なのでムーランルージュより1曲は本当に絶対歌ってほしい!!
歌うとしたらYour Song、ELM*2、CWM*3の中からだと思うのですが、どの曲でも飛び上がるほどうれしいんですけど、ELMをやってくれたら本当に泣いて喜びます!
ELMで歌で会話しながらいちゃいちゃしてほしい(めちゃくちゃな願望)
あとはウィキッドの”2人は永遠に”歌ってほしいな~!望海さんは芳雄さんとSPEROで、海宝さんは屋比久ちゃんと昨年アテプリで歌っていたけど、この曲が大好きなので単純にききたいのと絶対に合うと思うんですよね。
望海さんのソロ曲は何を選ぶかな。またMR控えているし、Fireworkとかかな~。それか、N2NのI Miss the Mountainsかな。海宝さんファンにもなじみ深い曲だろうし。ミュオタが広く知っている曲を選びそう。

 

②来春の望海さんのコンサートに海宝さんがゲスト出演しますように
一度SPEROに出ているのでどうなるかわかりませんが…
多分LaMもゲスト出演あったので来春コンサートもあるのではと。
前回が翔ちゃんと浦井さんだったので今回もヅカOGと共演歴のある俳優さんかな~?と思っています!
ヅカOGはあやなちゃんとかじゃないかなあ…?
俳優さん枠は浦井さんみたいな元相手役さん、となると芳雄さんや甲斐くんですがまたMRもあるしな~という。え、Spiさん…?笑(ドリガ相手役だった)
とまあ、なんともな感じなのでもしミュージカル共演しないならまたコンサート呼んでほしいな!

 

③海宝さんのクリスチャンが見たい
わたしだけではなく、いろんな方が言っていると思うんだけど本当にお願いします~~~~!ロクサーヌからのCrazy Rollingも聞きたいし、絶対どのナンバーも合うし、役も合うと思うの……
海宝さんとクリスチャンと望海さんのサティーンの共演を本当に待ち望んでるんです!この世界の片隅にの全ツがどのくらいの期間でやるかわかりませんが、東京・芳雄さん、大阪・海宝さんとかないですかね…?あってくれ。本当によろしくお願いします!!!

 

【おまけ】
冒頭にも書きましたが、望海さんと海宝さんがMUSIC FAIRで一緒にデュエットを歌うことが発表されました!!!!!!!本当にうれしい。
MFでおなじみの正式発表の前の後ろ姿を見て、確かに海宝さん…晴香ちゃんと言われているけどすごく望海さんっぽいんですが……と思っていたら本当に望海さんだった!!!

 

何か舞台で共演が発表されているわけでもなかったので、まったく予想していなかったいなくて本当にびっくりしました!今でもわたしの願いすぎた夢???ってなっています。
ディズニーSPで「輝く未来」をお二人でデュエット!絶対合うよね。そして歌詞やばいよね…!
「ようやく出会えた 大事な人」だって!ひゅーっ!(落ち着いてください)
実はディミトリ観たときに、ディミトリってちょっとユージーンっぽいよね?と思っていたのでとても想像できる。
世界が終わる夜のように、Journey to the past、Something More、You Are My Ownときて輝く未来!完全な女性声でのデュエットを聴きたいと思っていたのです。それが映像に残るなんて…!
Jオタ、ヅカオタであるわたしには最近しんどいことばかりですが、一週間このふたりのデュエットを見るために頑張りたいと思います。

元気と希望とパワーと幸せを与えてくれる贔屓や自担や推したちには本当に感謝だなと日々思います。
当たり前ではないことを噛みしめて。

*1:海宝さんのコンサート

*2:Elephant Love Melody

*3:Come What May