Chouette Ange

観劇記と好きなひとたちについて

ミュージカル「流星の音色」

本当はガイズの感想を先に書きたかったんですけど…いろいろありましたので、先に書いてしまうことにしました。

新橋演舞場公演はいくつか中止になってしまいましたが、地方公演まで無事に最後まで公演することができて千秋楽を迎えることができてよかったです。

 

まずわたしは今回の流星の音色はジャニオタとしてではなくまあやちゃんのファン(ヅカオタ、ミュオタより)として行っておりますし、感想もその立場から書きます。

マイナスなことも書きます。ここはわたしの正直な感想を残しておく場なのとただの一般人の感想なのでご了承ください。

 

 

 

 

正直、”ミュージカル”という呼称にしていいものなのか?という疑問の残る作品でしたが公式が謳っているので…。

ヅカオタの感想で”ウォーターショー”とか”ジャニーズミュージカル”という言葉が出ていたけど、わたしもそれに近いものを感じました。

 

・作品について

いくら脚本が外部の人だからと言って、演出が演出だし…と思って期待はあまりしていなかったです(笑)

恐らく真剣に悲恋ものを描きたかったんでしょうけど、伏線が弱かったり心理描写が弱かったりで…主人公とヒロインの年齢設定は16~17歳前後なのではないかなと思うのですが、若さゆえの恋一直線!みたいな描写も弱くて、入り込みにくかったです。

もっとわかりやすく障害!!!みたいな感じで入れた方が盛り上がったんじゃないかな…。

ミュージカルはただ歌とダンスとお芝居を交互にやればいいってもんじゃないと思うんですけど、交互にするだけに見えてしまって単調に感じました。ピークがわからない。

 

そりゃあ、ジャニーズの舞台しか演出してこなかった人がいきなりミュージカルを真剣にできるわけはないとおもうんです。宝塚はある程度スターシステムがあり代々積み重ねてきた型(1時間35分で何場面とか)があるので、ある程度組立てやすいと思うのですが、ジャニーズでガチのミュージカルはしてこなかった(歌舞伎とかSHOCK、えび座等また違いますよね)のでいちから積み上げていくのはむずかしいですよね。

ジャニーズだけではなくて、外部の、それも実力派のまあやちゃん*1新妻聖子さんを呼んだのは真剣にミュージカルをやりたかったということなのではないかと解釈しているんですけど、それは違いますか?

真剣にやりたいなら、あんなド派手な演者の顔も見えなくなるほどの水演出はいらないし(そしてとてもクライマックスがわかりにくい)和太鼓たたかせなくてもいいと思うし、リーパとお父さんの殺陣のために殺陣をいれたんだと思いますがその場面もいらないとわたしは思います。ジャニオタのためのサービスシーンということでしょうか?

ミュージカルではテーマ曲をリプライズで歌うことは多々ありますが、リプライズが多すぎて…。

あとはこれはフランス版のロミジュリ(宝塚が初演で外部でもやっているイケコ演出のやつ)を見ている人はわかると思いますが、シルファと乳母のやり取りがとてもロミジュリのジュリエットと乳母のやり取りと酷似していていて、乳母の歌もすごく似ていた…。(歌っている内容が)盗作と言われても仕方ないレベルだったので大丈夫かな?と思いました…。

リーパが闇落ちしたときの黒い椅子もトート(エリザベート)の椅子か?って感じだったし、歌声(琴)で惹かれあうっていうのもファントムか?って感じで多々ほかの作品の要素があり、滝沢さんがいろんな作品を見てそうなってしまったのかはわかりませんが大丈夫かな?っていう点が多々。

もし再演をするんだとしたらテコ入れするべきところがたくさんあると思います。

 

・演者について

お目当てのまあやちゃんはとてもかわいく、可憐に恋に恋する姿を丁寧に演じていて、歌もあいかわらずとってもうまかったです!

ただ、まあやちゃんにああいう少女のようなお役をあてるなら、もっともっとおてんば姫みたいな感じで描いてほしかったなあ。まあやちゃんの幕末太陽傳のおひさが大好きなのですが、そんな感じで。

歌についてですが、あいかわらずうまかったけどこんなもんだっけ…?という思いもあり(期待値が高いからこそ)宝塚時代のものを見返していたら、やっぱり繊細な場面でももっとパーンと押し出しがいい歌を歌っていたよね…?となりました。

これは役柄によるものなのか、演出からも指示なのか、はたまたまあやちゃんは相手に合わせたり作品のバランスを見ることができるので全体のバランスを見てなのか分かりませんが…。

でも、花組星組のときは思うがままに実力を発揮していて、全体のバランスを見て力を抑えたりはしていなかったので、雪組でトップ娘役として色々な経験をした結果なんだろうなあと感慨深くなりました。

わたしは宝塚でもまあやちゃんをたくさん見てきているし、のぞみさんの役柄上どうしても大人っぽい役の方が多かったし、まあやちゃんレベルになると難しい役をさせたいと思う演出家の方が多いと思うので、もっと難しいお役ができるのにな~と歯がゆかった。

シスアクやジキハイでまたいろんなまあやちゃん会えることを楽しみにしています!

 

きょもは演技をしているところは初めて見たのですが、リーパの2面性をわかりやすく演じていたなあと思いました。残念ながらわたしはきょもは刺さらず…。すとの中でわちゃわちゃしているきょもの方が好きかもしれません。

歌はもっと舞台では違う歌い方なのかと思っていたので、すとーんずさんとして歌っているときと変わらずでちょっと残念でした…期待値が高すぎましたね。

音程?というか声量?というのかな?が揺れるのが気になりまして…たぶん得意な音域があるんだと思うのですが。もしこれから本当にM!とかのミュージカルにでていくのだとしたら、もうちょっと歌は鍛えた方がいいかなと思う。これはわたしが最近様々な外部のミュージカルを見てきて、本当にこの狭い日本の中にも化け物級に歌がうまい人はたくさんいるんだと知ったので。アンサンブルの中にも。

 

新妻さんはさらに深みが増した役者さんになられていて、歌もさすがで、まあやちゃんとの場面は本当に胸が熱くなりました。

一緒に歌う場面、同じ歌をかけあう場面、とてもよかったです!

またまあやちゃんと共演するところを見たいです。

乳母の福麻むつ美さんもすごく演技も歌もよくって、調べたら元宝塚の男役さんだったんですね!残念ながらわたしはその時代はよく知らず存じ上げなかったのですが、とくにシルファを思って歌う歌がすごくよくてヅカオタとして誇らしくなりました。

チーム山の星は実力派揃いでほんわかしていて空気間が好きでした。

 

海の星チームはなんというかみんな粗削りで情緒も不安定で(これは演出の問題)もっとこう、なんかできなかったかな~?と思います。

従者役はJrとほかの年齢差がありすぎて、いっそのことJrでそろえてもよかったのでは?

ちょっとライバル役みたいなのも作ってもよかったかもしれませんね。

 

最後にまあやちゃんがおたくに凸られた件ですが、率直に言ってあの件からもうジャニーズとは共演してほしくないと思っていますね。

まあやちゃんの対応もよくなかったと思いますが、ドラマのタイトルの言葉をインスタのストーリーにのせただけで匂わせになる意味がわかりません(笑)おそらくまあやちゃんはドラマのタイトルすら把握してなかったんじゃないかと…

まあやちゃんは確かにさっぱりしているし男前な一面もありますが、本当はとても繊細で細やかなところを気にする子なのでとても心配でした。

今回の作品でのラブシーンってすごくライト(ハグもそんなぎゅって感じじゃないし)だったと思いますが、それでこうなるって今後本当にご本人がミュージカルをやっていきたいとしたら大丈夫なんでしょうか?わたしはニュージーズは見れなかったのでわからないのですが、ゆうみちゃんとはもっと濃いラブシーンはなかったのでしょうか?

娘役出身であれだったらふつうの女優さんだったらどうなるんだろうと思いますね。

ゆうみちゃんは大きい事務所に入っているのでおそらくDM管理されていると思うのですが、ゆうみちゃんのところにもああいう攻撃があったのかなあと思ってしまうことがかなしいです。ないとは思うけどちゃぴもね…。

わたしは宝塚もジャニーズも好きですが、ヅカオタが攻撃するのもおかしいと思いますし、そのきっかけになってしまうことに対してまだ怒っているしかなしいしやるせない気持ちでいっぱいです。

 

もしこのミュージカルが再演するのだとしたら、そして同じメンバーなのだとしたらこのようなことがないことを祈るばかりです。

まあやちゃんはわたしはもう共演してほしくないですが、ご本人が望むなら大きい守ってくれる馬車馬のように働かせられない(大事)事務所に入って欲しいです。

 

これからのまあやちゃんの女優さんとしての人生が幸せなものになりますように!

 

 

*1:真彩希帆さん